09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 11

cinema

「必死剣 鳥刺し」 

「必死剣 鳥刺し」
監督 : 平山秀幸
出演 : 豊川悦司 、 池脇千鶴 、 吉川晃司

時は江戸。東北は海坂藩の近習頭取・兼見三佐ェ門には、消そうにも消せない過去があった。物頭をつとめていた三年前、藩主・右京太夫の愛妾・連子を城中で刺し殺したのだった。最愛の妻・睦江を病で喪った三左ェ門にとって、失政の元凶である連子刺殺は死に場所を求めた武士の意地でもあった。が、意外にも寛大な処分が下され、一年の閉門後、再び藩主の傍に仕えることになる。腑に落ちない想いを抱きつつも、身の周りの世話をする亡妻の姪・里尾との日々の中で三左ェ門は再び生きる力を取り戻してゆく。そんなある日、中老・津田民部から思わぬ話を持ちかけられる三左ェ門。それは、彼を天心独名流の剣豪だと知っての相談であり、“鳥刺し”という必勝の技をお上のために役立てろという秘命でもあった。その者の名は直心流の達人であり、藩主家と対立しているご別家の帯屋隼人正だった。そして待ち受ける隼人正との決着の日。三左ェ門は、想像を絶する過酷な運命に翻弄されていく。

田舎の四季折々の風景がとてもきれいだった。
それに反して人間の醜さ。
藩主の愛妾を殺したのに、下された処分は寛大なもので、一年の閉門のあと、また藩主に仕えることになる。
なにかおかしいと思ったけれど、なるほどねぇ・・
御別家さんは実に誠実でいい方だったのに、三左エ門も御別家のほうに仕えていたら違ったかもしれない。
御別家さんこそ、藩主にふさわしい人格者だった。

ラストで、御別家を殺害させておいて、中老、津田が三左エ門を殺せと命じた時の、まわりに控えていた家来たちの表情。
理不尽と思いながらも、逆らえない彼らもまた哀れだったわ。
まったく津田がいいように利用しただけで・・
馬鹿な上司に仕えると悲劇だわ。

それにしても、サリーは悪役が似合う役者になったなぁ。

そしてなにより、武士の所作、女子の立ち居振る舞いの美しいこと。
改めて昔の日本人の奥ゆかしさをじっくり見ることができた。

「鳥刺し」
それは、必死必勝の剣
その秘剣が抜かれる時
遣い手は、半ば死んでいるとされる。


「必死剣 鳥刺し」公式サイト
スポンサーサイト
2010/07/14 Wed. 17:25 | trackback: -- | comment: -- | edit